生命保険は死亡以外でも保険金を受け取れる!? 高度障害保険金とは?
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生命保険の基礎知識, 日本の金融(保険)業界
こんにちは、K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。
今回は、高度障害保険金についてお伝えします。
目次
1.保険金はどういう時に受け取れるか?
2.高度障害状態とは?
3.高度障害になる確率は?
4.高度障害になった時の生活費は?
5.まとめ
目次
1.保険金はどういう時に受け取れるか?
生命保険(医療保険を除く)の保険金を受け取る事ができる場合は以下の3つです。
・死亡時
・高度障害時
・余命半年以内の宣告(リビングニーズ)
生命保険の保険金は一般的に死亡した時に受け取るイメージが強いと思います。
ただ高度障害状態になった時にも契約した保険金額を受け取る事ができます。
また「リビングニーズ」と言って、余命半年以内の診断を受けた場合には、生きてる間に保険金を上限3,000万円まで受け取る事ができます。
2.高度障害状態とは?
高度障害状態とは以下のことを言います。
1)両眼の視力を全く永久に失ったもの
2)言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
3)中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
4)両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
5)両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
6)1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
7)1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
よく勘違いされるのが、「障害手帳を持ってたら請求できますか?」という問合せです。残念ながら障害手帳を持っていても、上記の高度障害状態か各保険商品の約款に記載されている状態でない限り受け取れません。
3.高度障害になる確率は?
こちらは明確な数字が出ているわけではありません。おそらく「高度障害状態で保険金請求ができる」という事を知っている人も少ないですし、請求せずに死亡した時に死亡保険金として請求する場合が多いと思われます。
ライフネット生命の統計によると、高度障害保険金請求の件数は死亡保険金請求の数%~10%です。60歳までに死亡する人の割合が5%くらいなので、請求漏れなどを鑑みると概算になりますが、
”高度障害になる確率は0.1%以下”
くらいではないでしょうか。
4.高度障害になった時の生活費は?
高度障害状態になると、生活に制限ができるので交際費などは減りますが、介護費用などの負担が発生するので、一般的には家計の支出は圧迫されます。
もちろん高度障害と言っても状態は様々なので、負担額には個人差がかなり出てくるとは思います。ちなみに要介護2以上の月平均介護費用は、約15万円です。単純に生活費とは別に15万円の費用がかかるとなれば、自分の貯金だけでは賄えないでしょう。特に若い方になればなおさらですし、高度障害の期間も長くなるので、負担額はかなり大きくなります。
仮に25歳の方が高度障害になって90歳まで生きたとすると、介護費用だけで、1億1,700万円です。
もちろん、障害年金や公的介護保険が受けられれば負担額は下がりますが、公的介護保険は40歳からですし、40歳~64歳までの対象者は限定的なので、公的保障だけでは不安です。
詳細な必要保障額の計算は下記のブログを参考にしてください。
※高度障害時の不足額の計算
5.まとめ
高度障害状態になる確率はかなり低いですが、万が一若い方が交通事故などでなった場合の負担額はかなり大きくなります。ただ状態によって必要額は変わるので正確な数字は誰にもわかりません。
仮に20代の若い方でしたら、約5,000万円くらいの保障があれば十分です。
5,000万円の保障を準備しようと考えると、「毎月の保険料は幾ら掛かるんだ!?」と思うかもしれませんが、健康な方でしたら、毎月の保険料は2,000円くらいで準備できます。
ただ高度障害だけの為に保険に加入をする人はほとんどいないでしょう。それでも私は独身で若いときから、掛け捨ての保険には加入しておくのをオススメします。
理由は将来、子供ができた時に保険に加入しようと考えた時に健康状態を理由に加入できない人を何人も見てきているからです。毎月掛け捨てで2,000円を払うのは、勿体ないと思いますが、40年間払っても96万円です。一生涯で96万円の支出があったところで、生活レベルは変わりません。逆にそれを払うだけで、なる確率はちょ~低い高度障害にも備えられて、将来は子供の為の保障にもできるのであれば安い買い物だと思います。
掛け捨てが嫌だからと言って貯蓄も兼ね備えた終身保険で保障を準備しようとすると保険料は高額になります。それで家計を圧迫して途中解約などすれば本末転倒です。
”保障は保障、貯蓄は貯蓄”
と分けて準備しましょう。
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