卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織「MDRT」「COT」「TOT」とは？

K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。

今回はMDRT、COT、TOTについてご紹介したいと思います。

１．MDRTはどういう組織？

1927年に発足したMillion Dollar Round Table（MDRT）は、卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織です。世界中の生命保険と金融サービス専門家66,000名以上が所属する独立したグローバルな組織として、500社、72カ国で会員が活躍しています。

世界中の生命保険・金融サービス専門職の毎年トップクラスのメンバーで構成され、そのメンバーは相互研鑽と社会貢献を活動の柱とし、ホール・パーソン（バランスのとれた人格を志向すること）を目指し、努力しています。またMDRT会員は卓越した商品知識をもち、厳しい倫理基準を満たし、優れた顧客サービスを提供しています。また、生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界で認知されています。

※MDRT会員サイトより引用

要は

”幅広い金融知識と人格を持ち、顧客に最大限のサービスを行える”

集団組織です。

２．MDRTの種類と基準

MDRT会員の種類

成績基準に応じて、3つの資格があります。

MDRT（Million Dollar Round Table）

COT（Court of the Table）

TOT（Top of the Table）

です。

MDRT2020年度の基準

です。

基準は「手数料」「保険料」「収入」によって決まります。

皆さんが一番理解しやすいのは、「手数料」かと思います。「手数料」は皆さんが契約した時に発生するセールスマンのコミッション（報酬）です。2019年1月～2019年12月の間に会社から受け取った1年目のコミッションが「10,414,600円」以上であれば「MDRT」会員になれるわけです。

表を見て頂くと分かる通り、

「COT」は「31,243,800円」

「TOT」は「62,487,600円」

以上でそれぞれの資格に認定されます。

COTはMDRTの3倍の基準です。

TOTはMDRTの6倍の基準です。

３．収入は？

MDRTは初年度コミッションで「10,414,600円」以上なので単純に1,000万円以上というのは分かると思います。さらに保険契約のコミッションは次年度手数料（多くは2～4年目まで）があります。だいたい初年度手数料の20％くらいが次年度手数料なので、毎年MDRTを継続している方は上乗せで収入になります。4年間継続してMDRTの方ですと約1,700万円くらいの年収になります。

COTであれば3倍なので、約5,100万円

TOTであれば6倍なので、約1億200万円

になります。

外資系保険会社でチャンピオンの人だと、もっと高い成績なので年収2億円以上もいます。

夢のある世界ですよね！

４．各社の会員数

日本の各生命保険会社ごとのMDRT会員の登録者数は以下になります。

TOP5は

1. プルデンシャル生命：1,256名
2. 代理店：993名
3. ソニー生命：882名
4. ジブラルタ生命：711名
5. メットライフ生命：567名

がMDRT会員の多い会社です。

また日本のMDRT会員数の推移が下記です。

右肩上がりで増えていっていますね。

５．基本理念

基本理念としてMDRT会員は常に

”あなたのために何ができるか”

”あなたにとって何がベストなのか”

を考えています。

その考えに合わせて5つの理念を掲げています。

顧客第一主義

常に顧客の利益を第一に考え、自分や組織の利益より優先させるということ。

社会貢献

ビジネスと地域社会のリーダーとして、様々なボランティア活動を行うこと。

プロフェッショナリズム

卓越した商品知識と厳しい倫理基準をもって、最良の顧客サービスを提供すること。

相互研鑽

国や地域や企業間の垣根を越えて、研修で知識を磨きあい、自己研鑽に務めること。

シェアリング

日本と世界の会員が集まり、最新アイディアの共有、知識・情報をシェアすること。

６．まとめ

MDRT会員の入口は成績基準達成が最低条件です。これにも意味があって自分自身が豊かでないと、相手の事を本気で考えた提案が出来ないこともあるからです。解任査定基準ギリギリの人だと早く契約して欲しいから、クライアントが「YES」と早く言ってくれそうな妥協したプランを提案するかもしれないですよね。それって誰の為に仕事してるのでしょうか？自分の為？ってなりますよね。

しかし基準を達成しただけでは、本当のMDRT会員ではないと思います。

本物のMDRTの方は基本理念を軸に、クライアントに最高のサービスを提供しています。

またMDRT会員だけが参加できる研修会や年に一度世界中のMDRT会員の中でさらに優れた成績の方が招待される研修会もあり、日々相互研鑽をしています。

そしてシェアリングの理念からMDRT会員以外の方も参加できる「オープン研修会」をMDRTメンバー自主開催したり、「MDRTメンタリングプログラム」という現MDRT会員がメンターとなり、MDRTを目指す方(アスピラント)のカウンセリングや指導、応援をするプログラムもあります。

他にも社会貢献の観点から、ボランティア活動には積極的に参加し、研修会では寄付も含めて募金活動にも取り組まれています。

このようにMDRT会員になってからが、ホール・パーソン（バランスのとれた人格を志向すること）になる為の一歩だと思います。

成績上はMDRT会員だから”凄い”とか”偉い”ではなく、より自分の”言葉と行動”に責任を持ち、驕ることなく”周りの人にとって何がベストか”を自分自身に問い続ける意識を持てれば、誰だってホールパーソンになれるのだと思います。

今後もクライアントのこと考え続けれる本物のMDRT会員が増えていくと、さらに生命保険の役割と価値が上がり、より豊かで安心な人生を送るためのサポートをしてくれる金融商品となっていくと思います。

あなたに金融のアドバイザーはいますか？

私自身も

”答えは1つではない！より良い選択肢がないか？”

と自分に問いながら、クライアントの考えに沿ったバランスの良いアドバイスができるように仕事をしています。