相続対策における「国内終身保険」と「インデックス型海外終身保険」の比較シリーズ① ~終身払~
こんにちは、K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。
前回は「インデックス型海外終身保険」を利用した相続対策をご紹介しました。
【インデックス型海外終身保険】を相続対策で活用する方法。
今回は、相続対策における「国内終身保険」と「インデックス型海外終身保険」の比較(終身払)についてお伝えしたいと思います。
目次
1.インデックス型海外終身保険とは?
国内保険商品で例えるなら「積立利率変動型終身保険」と同じです。毎年利率は変動しますが、利率の計算に用いる指標として「S&P500」か「NASDAQ100」を選択します。過去25年間の平均利率は7%を超える期待値があります。
さらに詳細な説明や特長については下記のブログを参考にしてください。
新商品!インデックス型海外終身保険 ~めっちゃ安くて利率高い!~
「インデックス型海外終身保険」と「国内ドル建終身保険」の比較
コロナショックでアメリカ株の暴落(調整)でも安心な【インデックス型海外終身保険】
そしてこの保険には、契約時の死亡保障額が一定の「定額タイプ」と契約直後から死亡保障が増えて行く「逓増タイプ」を選択することができます。資産運用(お金を殖やす)という目的の場合は、定額タイプが良いのですが、相続対策でできるだけ死亡保険金としてお金を残したい場合は「逓増タイプ」を使う場合もあります。
また、死亡保障額が大きい契約の場合は、申し込む時の診査基準が厳しくなります。厳しい基準では契約できないけど、もう少し簡単な診査基準なら契約できる方には有効な手段です。
2.メリット、デメリット
メリット
利率が高い
過去25年間の平均利率は、
S&P500 7.37%
NASDAQ100 7.99%
死亡保障が安く買える
高齢でも比較的安い保険料で契約できます。
死亡保障額が増加する
契約してからすぐに増加する「逓増タイプ」と解約返戻金の増加と連動する「定額タイプ」があります。
デメリット
最低保証利率が継続すると失効
契約内容によりますが最低保証利率の1%が30年~40年ほど継続すると失効する場合があります。過去の実績からは考えにくい状況ですが(笑)
「年払」しか選択できない
「月払」や「半年払」は選択できません。
死亡保険金の受け取りに時間がかかる
国内の保険会社の場合は、必要書類を提出すれば1週間ほどで保険金が振り込まれます。海外保険の場合は、書類の郵送などが海外とのやり取りになるので、1ヶ月ほどかかると思います。
3.「終身払」での比較
国内の終身保険は「オリックス生命の終身保険RIZE(ライズ)」と比較していきたいと思います。
払込期間は「終身払」という生きてる間はずっと保険料を払う方法での比較です。
契約例
男性 60歳
非喫煙 健康体
オリックス生命 終身保険RIZE(ライズ)
死亡保障額:5,000万円
払込期間:終身払
払込頻度:年払
保険料:1,932,000円
25年後の合計保険料:48,300,000円
つまり次の26年目で合計保険料は50,232,000円となり、死亡保障額5,000万円よりも多く払うことになります。それ以降はどんどん合計保険料は膨らみますが、死亡保障額は5,000万円のままです。
この状態を継続するのは流石に損失が増えていくだけなので、「払済」に変更したほうがいいですね。
今まで払い込んだ保険料を無駄にしないで保険契約をやめられる「払済(はらいずみ)」とは?
ただRIZE(ライズ)は低解約返戻金型終身保険なので、払済に変更すると死亡保障額はガクッと下がります。
低解約返戻金型終身保険とは? メリットとデメリットの解説と比較
インデックス型海外終身保険
死亡保障額:USD500,000(約5,500万円)
保障タイプ:定額
払込期間:終身払
払込頻度:年払
保険料:USD21,335(約235万円)
25年後の合計保険料:USD533,375(約5,867万円)
あれ??国内の円建終身保険より年間保険料は高いし、25年後の合計保険料も死亡保障額を超えてるしダメじゃん。
と思いますよね。ですがこの保険は解約返戻金に応じて死亡保障が増加するタイプなので、下記のようになります。
25年後の解約返戻金:USD1,481,783(約1億6,300万円)
25年後の解約返戻率:277.8%
25年後の死亡保障額:USD1,555,872(約1億7,115万円)
死亡保障の増加率:3.1倍
4.まとめ
オリックス生命の終身保険RIZE(ライズ)とインデックス型海外終身保険を「終身払」で比較しました。
国内の保険商品では「終身払」にすることで、目先の保険料負担を軽くすることができますが、平均寿命を超える年齢になってくると、契約した死亡保障額よりも保険料を多く払うことになります。
インデックス型海外終身保険なら、逆に、できるだけ長く保険料を支払う事で死亡保障額をドンドン増加させる事ができます。しかも解約返戻金も貯まりますし、返戻率はご存知の通り比較にならないほど高いので、必要であれば一部引出しながら使うこともできます。
ちなみに今回の契約内容なら最低保証利率の1%がずっと継続したとしても、解約返戻金、死亡保障額共に増加していくので安心できますね。
次回は短期払(20年)での比較をしたいと思います。
相続対策における「国内終身保険」と「インデックス型海外終身保険」の比較シリーズ② ~短期払~
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