メットライフ生命のUSドル建終身保険「ドルスマートS」ついに積立利率が下がる!!
こんにちは、K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。
今回は、メットライフ生命のUSドル建終身保険「ドルスマートS」の積立利率が下がったことをお伝えします。
目次
1.ドルスマートSとは?
USD建ての終身保険で、積立利率は米国金利に応じて毎月変動しますが、最低保証があります。日本国内ではトップクラスの返戻率で人気のドル建終身保険です。
商品概要
商品名:ドルスマートS
正式名称:積立利率変動型終身保険(米国通貨建 2002)
死亡保障:USD30,000〜
契約年齢:6歳〜80歳
保険期間:終身
払込期間:10年、15年、55歳〜90歳(5歳刻み) ※1
払込頻度:月払、半年払、年払(前納可)
積立利率:変動(最低保証:2.5%)
特則:低解約返戻金型の選択可能 ※2
保険料:USD30〜
※1 5年以上の払込期間が必要
※2 低解約返戻金型にすると、払込期間中の解約返戻金が通常の70%になりますが、保険料の割引があります。
低解約返戻金型終身保険とは? メリットとデメリットの解説と比較
さらに詳細については下記のブログを読んでください。
最低保証が3%と国内でもトップクラスのUSドル建終身保険ドルスマートS(メットライフ生命)
2.最低保証の積立利率が3%→2.5%に!
積立利率は保険商品の貯蓄性に大きく関わる数字です。それが下がるということは、単純に増えにくくなるという事です。
今までは最低保証3%でしたが、米国金利がどんどん下がっている影響で最低保証を下げざる負えなくなりました。この影響で同じ保障内容でも保険料は高くなっており、将来の解約返戻率も下がってしまいました。
それと積立利率や予定利率を「利回り」と勘違いしている方がいるので気をつけてください。
そもそも積立利率とは?
積立利率は、支払った保険料から手数料(死亡保障コスト、経費、営業報酬)を差し引いた積立部分に適用される利率のこと。
つまり支払った保険料にまるまる影響する数字ではないという事です。
より詳細については下記のブログを読んでください。
積立利率ってなに?
3.比較
以前の最低保証3%の商品と最低保証2.5%の商品ではどれくらい保険料や返戻率が変わるか確認します。
<契約例>
30歳 男性
死亡保障:USD100,000
低解約返戻金型特則:なし
払込期間:10年
払込頻度:年払
最低保証3%
保険料:USD3,802.5(約42万円)
総保険料:USD38,025(約418万円)
<解約返戻金と返戻率> ※積立利率が最低の3%で推移した場合
10年後:USD37,150(97.7%)
11年後:USD37,987(99.9%)
20年後:USD46,429(122.1%)
最低保証2.5%
保険料:USD4,540.3(約50万円)
総保険料:USD45,403(約499万円)
<解約返戻金と返戻率> ※積立利率が最低の2.5%で推移した場合
10年後:USD43,678(96.2%)
11年後:USD44,540(98.1%)
20年後:USD52,667(116.0%)
返戻率が下がってしまったことは残念ですが、それよりも同じ死亡保障額なのに保険料がUSD7,378(約81万円)も値上がりしていることの方が問題です。
終身保険を契約するということは、「一生涯の死亡保障を購入する」ということです。
死亡保障USD100,000(約1,100万円)に対して、USD45,403(約499万円)で買っているのです。
貯蓄だと思っている「終身保険」も実は掛け捨てです。
同じ死亡保障ならできるだけ総保険料が安いほうがいいですよね?
4.終身保険は海外で!
日本の貯蓄性保険商品(終身保険、養老保険、変額保険、個人年金保険)などは実質利回りがが低く、非常に効率の悪い運用にしかなりません。
海外の保険商品では日本では考えられないほどの利率やとても安い保険料で加入できるものがあります。
今回は一生涯の死亡保障を安く加入することができる「インデックス型海外終身保険」と比較してみましょう!
<契約例>
30歳 男性
死亡保障:USD100,000
払込期間:15年
ドルスマートS
払込頻度:月払
保険料:USD268.6(約3万円)
総保険料:USD48,348(約532万円)
<解約返戻金と返戻率> ※積立利率が3.0%で推移した場合
10年後:USD21,461(66.5%)
20年後:USD57,059(118.0%)
30年後:USD71,686(148.2%)
35年後:USD80,009(165.4%)
インデックス型海外終身保険
払込頻度:年払
保険料:USD871(約10万円)
総保険料:USD13,065(約144万円)
<解約返戻金と返戻率> ※過去の平均利率で推移した場合
10年後:USD4,862(55.8%)
20年後:USD24,498(187.5%)
30年後:USD48,230(369.1%)
35年後:USD67,063(513.3%)
返戻率の高さは言うまでもありませんが、注目して欲しいのは総保険料の安さです。
死亡保障USD100,000(約1,100万円)に対してUSD13,065しか払いません。ドルスマートSと比べると保険料負担は3割以下になります!
5.まとめ
メットライフ生命のUSドル建終身保険「ドルスマートS」の積立利率が下がったことについてお伝えしました。
メットライフ生命だけでなく、各保険会社で米ドル建終身保険の積立利率や予定利率が下がり、商品改定されています。
利率が下がる前でも海外終身保険との違いは大きかったですが、今回の改定でさらに海外保険の優位性が高くなってしまいましたね。
国内の貯蓄性保険商品(終身保険、養老保険、変額保険、個人年金保険)で何万円も加入している人は見直しをしましょう。それだけで毎月の固定費が数万円節約できます。
また勧められて検討されている方は、海外保険とも比較してください。同じ死亡保障額なのに、3倍以上も高い保険料を払うのはもったいないですよ。
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