【個人資産形成の意識調査】(5)リスク性金融商品の保有、国内株がトップ!
こんにちは、K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。
今回は、個人の資産形成に関する意識調査の結果から「保有している金融商品」についてお話しします。
1.調査の概要
QUICK資産運用研究所は2019年11月、全国の20~74歳の個人を対象に「個人の資産形成に関する意識調査」を実施した。個人に資産形成の取り組み状況などを聞く調査は、16年12月、17年12月、18年11月に続き4回目。日経リサーチを通じてインターネット経由でアンケート調査を実施し、5075人から回答を得た。
2.調査結果
保有している金融商品は?
予想通りですが、「定期性預貯金」が全体の41.7%で前回の調査に続いて最多でした。ただし比率は7.8%減少している。円建ての保険商品の保有率も減少しており、円建て国債の長引く低金利が影響しているのが伺える。
2位の「国内株式」は23.9%と前回からわずかに増え値動きのあるリスク性金融商品の中では前回に続いてトップ。続いて「投資信託」が「個人年金保険」を上回り、3位になっている。
資産形成、資産運用する商品を選ぶ際に重視することは?
「利回りの高さ」と「値上がり期待」が多く、続いて「元本保証」となっている。前回調査から比率が最も上昇したのは「過去の配当金・分配金実績」で、特に60代以降で伸びが目立った。一方、「手数料や信託報酬の水準」は前回より最も比率が下がった。
日本人の大好きな元本保証ですが、投資でリターンを求めるなら元本保証という考えは捨てましょう。リスクとリターンは基本的には比例します。
今更ですが、リスクとリターンの意味を正しく理解していますか?
アメリカ株の年間平均利回りは約7%ほどありますが、もちろん株なので元本保証はありません。逆に言うと元本保証じゃないからこれだけのリターンを期待できるのです。
そして元本保証の金融商品は基本的に「預貯金」だけです。預貯金ならいつでも引き出しできますし、1,000万円までなら元本も保証されています。しかし、金利は0.001%しかありません。アメリカ株とは7,000倍もの違いです。
日本と米国の資産比率の違い!
あなたが金融商品を保有しない理由は何ですか?
「どうやって始めたら良いか分からないから」が全体の32.8%で最も多く、年代別では20~30代で40%を超えています。初心者は少額からでもいいので、積み立てから始めるようにしましょう!
「損をしそうだ(過去に損をした)から」と「まとまった資金がないから」が3割強で続いています。ただ物価が上昇していればお金の価値は下がっているので預貯金の数字は減っていませんが損しているのと変わりません。またまとまった資金がなければ、積み立てでコツコツ貯めていけばいいのです!
初心者は、まず「積立」から始めよう!
老後2000万円問題を解決しよう! Part1
3.まとめ
「保有している金融商品」の調査結果についてお伝えしました。
調査結果は予想通りで「定期性預貯金」を保有している人が一番多く、次に「国内株式」という結果に。
ただし資産運用において重視することは「利回りの高さ」「値上がり期待」がツートップで、続いて「元本保証」という結果でした。
アメリカ株の年間平均利回りは約7%ありますが、元本保証のある預貯金は0.001%なので7,000倍も違います。高い利回りと元本保証の両方を求めることは不可能ということです。
しかし、海外には固定金利で銀行の3,600倍(=3.6%)もの金利を付けてくれる商品があります。
株のように大きく変動するのは怖いけど、そこそこの金利は欲しいという方にはオススメです。
定期預金感覚でOK!海外固定金利商品の利用法
またリスクの高い金融商品でもドルコスト平均法を使えば高値掴みを避け、リスクを低くすることができるので、『リスクが高いからやらない』ではなく『リスクをコントロールする方法がないか』もう一歩深く考えましょう!
ドルコスト平均法
【クイズ】ドルコスト平均法
お金は生きていく上で切っても切り離せません。ならば最初にしっかりと学んで対策をすればいいだけです。
時間を掛ければ複利効果で大きく楽に増やすことができます。特に運用期間を長く確保できる若年層はメリットが大きいので、一日でも早く知識を学び、資産形成に取り組みましょう!
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