個人年金保険の資料請求ランキング２位！　マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」

こんにちは、K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。

今回はマニュライフ生命の個人年金保険「こだわり個人年金（外貨建）」についてお伝えします。

１．個人年金保険とは？

個人年金保険とは、国民年金や厚生年金などの公的年金を補てんする目的で加入する私的年金の１つです。個人年金保険は、契約時に定めた年齢（60歳、65歳など）から、一定期間（5年、 10年など）もしくは一生涯にわたって毎年、一定額の年金が受け取れる貯蓄型の保険です。また年金受取をせずに一括で受け取ることもできます。

２．こだわり個人年金の特長

・外貨建運用と支払いは「円」で固定

運用通貨は「米ドル」「豪ドル」から選択できます。

また、お払い込みいただく金額は、一定額の「円」で確定しているので、毎月の円でのお払込額が増減することはありません。

・積立利率は金利の変動に対応。最低保証積立利率もある。

積立利率は、市場動向に沿って、毎月ゆるやかに連動するしくみになっています。また、最低保証積立利率が設定されているため、積立利率が最低保証積立利率を下回ることはありません。 （最低保証積立利率は「米ドル」「豪ドル」共に年1.5%）

・契約後も家計や為替相場の 状況に合わせて 契約内容を変更できます。 

条件を満たせば、「保険料の減額」、「積立停止」、「積立期間の延長」ができます。

・個人年金保険料控除を受けられる。

年末調整や確定申告により、控除の対象になります。

３．商品概要

仕組図

商品名：無配当外貨建個人年金保険(積立利率変動型)

契約年齢：0歳～60歳（払込期間に応じて変わる）　※１

払込期間：15年～45年　※１

払方：月払、半年払、年払、一括払、前納　※２

積立利率：変動（最低保証：1.5％）

年金の種類：確定年金、保証期間付終身年金　※１

保険料：10,000円～40,000円　※１

※１

※２

コスト

積立比率

支払った保険料の何％が積立に充てられているかの比率です。

1年目：37％

2年目：65％

3年目：75％

4年目：80％

・

・

17年目：100％

つまり払った保険料の100％が積立に充てられるのは、17年目からです。

これだけ差っ引いているから、販売する側の手数料(コミッション)も高いんですね。

４．シミュレーション

積立利率が変動するので将来の価値は分かりませんが、パンフレットに記載されているシミュレーションを解説したいと思います。

＜契約例＞

男性　４０歳
運用通貨：米ドル
払込期間：25年
払方：月払
積立額：10,000円

上記のシミュレーションは「1993年10月～2018年9月」までの指標金利と為替レートを元に計算されています。

↑ここが大事なポイントです！！！

USDベースで数字をまとめると、

15年後の積立額：USD15,959.64
15年後の解約金：USD23,310.69
15年後の解約返戻率：146.06％

20年後の積立額：USD22,846.88
20年後の解約金：USD36,633.09
20年後の解約返戻率：160.34％

25年後の積立額：USD28,227.66
25年後の解約金：USD48,611.38
25年後の解約返戻率：172.21％

となります。

国内の個人年金保険では考えられないくらいパフォーマンスが良く見えますよねｗ

これにはカラクリがあります。

理由は

積立利率の計算式

シミュレーションの時期

です。

積立利率の計算式

商品の特長でも簡単にご紹介しましたが、積立利率は基準積立利率を平均化したものになります。

契約から10年以内は契約後からの基準積立利率を平均した数字、10年以降は直近10年間の平均した数字が積立利率となります。

シミュレーションの時期

1993年は指標金利が高い状態から徐々に下がっています。契約初期の積立利率が高いというのが大事なポイントです。

なぜなら、契約初期の基準積立利率は10年間影響し続けます。また平均化する母数が少ないので毎月の数字が平均値に大きく影響します。

なので今の低水準の金利で契約をすると、金利が上がったとしてもその恩恵はあまり得られないという事です。

仮に金利の動向が25年かけて1993年の水準まで回復したとしても、シミュレーションの結果を大きく下回ることになります。

５．まとめ

マニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建)」について解説しました。

積立利率の計算式では、「平均化して毎月の変動を緩やかにするしくみ」と「最低保証利率」の説明により安心感を持たせていますが、金利が上がった時も緩やかになってしまいます。

またパンフレットのシミュレーションでは、1993年の高い金利から契約がスタートしているので、今の低水準の金利から始めた場合と結果は大きく異なるので、正直悪意があるのではないかと感じます。

ただ数字に弱い方は絶対気づかないと思いますし、販売している人の中にも分かってない人いるんじゃないかな？

少なくとも私なら契約しません。

海外積立年金(元本確保型プラン)なら15年の積み立てで140％、20年の積み立てで160％が最低保証です。金利の上がり下がりなども関係ないので、何も考えず積み立てをすればOKです。

パフォーマンスは国内保険商品と比べると圧倒的ですし、仕組がシンプルなので初心者にはもってこいの商品だと思います。