資産運用において、リスクとリターンの関係について解説!
こんにちは、K2 Assurance 保険アドバイザーの松本です。
前回は「元本保証と元本確保の違い」についてお伝えしました。
今回は「リスクとリターンの関係」についてお伝えしていきます。
多くの方が勘違いしているので、正しく理解しておきましょう。
目次
1.資産運用の『リスク』とは?
資産運用の『リスク』とは、
リターンの変動幅
のことです。
リターンとは資産運用を行うことで得られる成果のことなので、増えることもあれば減ることもあります。一般的にリスクとは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使われますが、資産運用の世界では、リターンの不確実性(変動幅)のことを意味します。
例えば、
・年間平均リターン:5% リスク:10%
の商品の場合は「年間平均リターン5%を中心に、上下に10%ほど変動する」という風に考えます。
つまり、
変動幅の最大:15% 変動幅の最小:−5%
ということ。
もちろん投資なので、最大値と最小値が決まっているわけではなく、「統計学上約70%の確率でこの変動幅に収まるだろう」という解釈です。
多くの方が、リスク10%と聞くと
・損する確率が10%
・マイナス方向に10%振れる
・投資した金額が10%になる
など色々と間違った認識をされている方もいるので、気をつけましょう。
資産運用において「リスク」とは「リターンの変動幅」という事を覚えておいてください。
2.リスクとリターンの関係性
リスク(変動幅)があるからリターンが生まれるので、リスクが無いものではリターンはありません。なのでリスクが少なくリターンが期待できるものは、一般的にはありません。金融商品のリスクとリターンの関係性については下記を参考にしてください。
※一般的なイメージ図です。
3.金融商品における4つのリスク
金融商品においてリスクとはリターンの変動幅のことを言いますが、リターンに影響する4つのリスクがあります。
①信用リスクについて。
有価証券(債券や株式など)の発行体(国や企業など)が財政難、経営不振などの理由により、利息や元本などをあらかじめ決められた条件で支払うことができなくなることが起こる可能性があります。債務不履行リスクやデフォルトリスクともいいます。つまり、信用力の低い発行体ほど信用リスクは高くなるといえます。
②価格変動リスクについて。
価格が変動する金融商品は、換金する際の受取金額が当初支払った金額より上回る場合もあれば下回る場合もあります。価格が変動する代表的な金融商品は株式ですが、債券であっても一般的に途中で売却する場合、価格は市場価格(時価)により変動します。投資信託も、組み入れている株式や債券などの価格変動の影響を受けます。
③為替変動リスクについて。
外国の通貨で取引される外貨建の金融商品は外国為替レートの変動により、換金・満期の際に円での手取り額が購入した時の金額を下回る場合もあります。購入時より円高になると、円での手取り額が減りますが、円安になると、円での手取り額が増えます。
④カントリーリスクについて。
外国証券を購入する場合には、その発行体の所在する国・地域の政治・経済環境の変化による影響も考慮に入れなければなりません。カントリーリスクを評価するモノサシとして、カントリーリスク情報があります。カントリーリスク情報は、国内外の格付会社や調査会社などから発表されています。
例えば「仮想通貨」はこの4つのリスクの影響が計り知れないので、短時間で5倍とか1万倍とかけ離れた値動きをするのです。
4.大切なこと
1番リスクが少なく、リターンのない金融商品は預貯金ですが、皆さんも預貯金で増やそうとは考えていないはずです。
「でもよくわからないから、取り敢えず預貯金で」と、先延ばしにする人が多いです。
最初から分かる人はいませんし、分からなければ学ぶしかないのですが、めちゃくちゃ知識のあるプロでも将来のことを100%予測することはできません。
逆に考えるとその不確実性があるから価格が変動することで、収益(リターン)が得られるのです。
そして投資初心者が学ぼうとしてやりがちなのは、『将来の価格』や『一年後に上がるか下がるか』などを予測したり、当てようとすることです。
先程も言ったようにめちゃくちゃ知識のあるプロトレーダーでも将来のことを100%当てることはできないので、素人がイチから勉強しても分かる訳ありません!!
それよりも、
・「価格」や「為替」の変動リスクを下げる
・「信用」や「カントリー」リスクを下げる
・「複利」で増やす
ための仕組みや手法を知ることが大切です。
いつでも気軽にご相談ください。
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